社会貢献活動
1. 基本的な考え方
JSRグループは、「社会貢献についての基本的な考え方」を制定しています。私たちはこの指針に沿って取り組みを推進しています。
社会貢献についての基本的な考え方
- ①企業理念に基づき事業活動を通じて社会に貢献することに加えて、社会の責任ある一員として、社会的要請・社会的課題の解決に積極的に取り組みます。
- ②JSRが事業の基盤をおいている「化学・技術」の知識・技能を活かして、暖かみのある社会貢献活動に持続的に取り組みます。
- ③社員一人ひとりが社会との接点を持ち、自発的に社会貢献活動に参加することを積極的に支援します。
2009年1月制定
また、2010年に「災害義援金拠出基準」を制定し、災害義援金を拠出する際の判断基準を明文化しました。この基準の制定により基準が明確になり、より迅速かつ公正な拠出が可能になっています。
2. 推進体制
サステナビリティ委員会にて、JSRグループが取り組むべき社会貢献活動を検討し、推進しています。
3. 2023年度の取り組み
2023年度にJSRグループが実施した主な社会貢献活動を紹介します。
(1)次世代教育
JSRグループでは、国内外の拠点において生徒・学生への教育活動、インターンシップ・職場体験の受け入れを継続して実施しており、次世代の育成や教育機会の創出に貢献しています。
物理を学ぶ優秀な学生を表彰
物理学分野の次世代を担う学生を応援したいという考えから、日本物理学会が主催する「Jr.セッション」に第20回(2024年)から協賛、優秀賞として「JSR賞」を授与しています。
Jr.セッションは、世界物理年の2005年にスタートし、以降、毎年実施されている歴史ある研究発表の場です。第20回は3月16日に研究内容の発表が行われ、全国から88組の高校生チームがオンラインで成果を発表、3月27日に審査結果が公開され、表彰式が実施されました。
- ■JSR賞、受賞各校の記事
- 国立名古屋大学教育学部附属高等学校
- 岡山県立津山高等学校
化学人材育成プログラムへの参加
化学人材育成プログラムは、経済産業省の「化学ビジョン研究会」が2010年4月にまとめた報告書での提言を受け、同年10月に日本化学工業協会が創設したプログラムです。日本の化学産業における国際競争力の強化と産業振興の基盤となる若手人材の育成を目的に、化学産業が大学に求める人材ニーズを発信し、これに応える大学専攻とその学生を産業界が支援します。当社は本プログラムを通して、優れた取り組みを行っている専攻およびその学生に支援を行っています。
高校生のインターン受け入れ
KBI(米国)ではコロラド州のフレドリック高校から、6週間のインターンシップ生を受け入れています。KBIの社員がボランティアで、生徒に様々な実務体験を提供します。
教育機会の創出 思い出のランドセルギフト活動への参加
JSRグループおよびJSR労働組合が協力し、2014年から継続して、国際協力NGOジョイセフの「思い出のランドセルギフト」活動に継続して参加しています。この活動は、使われなくなったランドセルをアフガニスタンの教育の機会に恵まれない子供たちに寄贈し、就学に役立ててもらう活動です。子供たちが学校で学び、読み書きができるようになることで、自分や家族の健康を守る知識や情報を身につけられるようになることを目指しています。2023年もランドセルと鉛筆やノートなどの文房具を寄贈しました。社員一人ひとりが取り組める社会貢献活動として今後も継続していきます。
NPO法人 東北の造形作家を支援する会(SOAT)の支援
SOATは、2011年3月の東日本大震災で被災された方を対象に、アートワークショップを通して生きがいづくりを支援する活動を行うNPO法人です。JSRは、SOATの活動趣旨に賛同し、活動を支援しています。
(2)地域社会への貢献
JSRグループは、地域社会や近隣にお住まいの方々と良好な関係を築くために、様々な活動をしています。また、国内・海外拠点共に近隣地域の清掃活動を継続して実施しています。
(3)社会福祉、健康
献血活動への協力
JSRグループの国内および海外拠点では、長年にわたって献血活動に積極的に協力しています。
困窮する人々への支援
JSR Micro N.V.(ベルギー)は、フランダース地方で行われるチャリティーイベント「De Warmste Week」に毎年参加しています。これは、フランダース地方の様々な慈善活動を支援するイベントです。今年はランニングイベントに参加して寄付を募りました。
KBI(米国)では、コロラド州で貧困世帯を支援するOUR Centerを支援しています。KBIは2016年からスポンサーになっており、食糧の寄付や食事の準備と配膳などのボランティア活動を行っています。
女性アフィニティグループ
KBI(米国)では、女性アフィニティグループを立ち上げ、女性向けの専門能力開発ワークショップ、ネットワーキングイベント、女性向け教育イニシアチブに取り組んでいます。
TABLE FOR TWO(TFT)プログラム
JSRグループ東京地区・四日市地区では、2010年2月から、NPO法人TABLE FOR TWOが運営するTFTプログラムに参加しています。2023年は11,759食分の学校給食を寄付しました。
TFTは開発途上国の子どもたちと食事を分かち合う取り組みです。従業員がTFT指定の食事を購入すると、1食あたり20円が支援先の学校給食1食分として寄付されます。
JSR グローバルな健康問題解決のための寄付
NPO法人国境なき医師団日本のHIV/エイズ治療などの継続的な医療援助活動や、コレラやマラリアなどの感染症対策活動に賛同し、寄付を実施しています。
(4)災害被災地支援
能登半島地震被災地への支援
地震により被災された皆さまへの支援として、JSRならびにJSRグループの各拠点から寄付を実施しました。
(5)従業員の社会貢献活動への参加を支援
JSRが各地で行う社会貢献活動には、希望する社員が積極的に参加しています。地域のために行う活動は、社員の視野を広げることにもつながっています。またJSRではボランティア休暇として、年間通算5日まで有給休暇を取得できます。